オリンピックでの奇跡の銅メダル。Jリーグ開幕。ジョホールバルの悲劇。そしてワールドカップ初出場からロシアでの奮闘と、日本サッカー界は多くの思い出を残しながらここまで辿り着いた。それは長い旅だったけれども、そのおかげで多くの名選手を輩出することができたのだ。
だから今こそ、そんな日本サッカー史に残る名選手について振り返ろう。独断と偏見でトップ10を選んでみた。
10位:吉田麻也(CB)
世界で最もフィジカル的に厳しいと言われるイングランド・プレミアリーグで、既に7年以上戦っている日本人離れした体格を持つCB。
9位:小野伸二(MF)
日本サッカー史における天才の代名詞。フェイエノールト所属時には、日本人唯一の欧州カップ戦優勝も経験。
8位:中村俊輔(MF)
日本歴代最高のフリーキッカー。UEFAチャンピオンズリーグにおいてマンチェスターU相手に決めた2つのフリーキックは、今でも伝説となっている。
7位:三浦知良(FW)
現代日本サッカーのパイオニア。当時のブラジルでサントスFCとプロ契約を結ぶということは、時代を考えるととんでもない出来事である。日本代表歴代2位の得点記録を持ち、そして52歳の今も現役だ。
6位:釜本邦茂(FW)
メキシコオリンピックにおいてアジア人唯一の得点王になった選手。Jリーグの前身、日本サッカーリーグ時代のほとんどの得点記録を持ち、日本代表歴代トップのスコアラーでもある。
5位:長谷部誠(MF/DF)
ワールドカップで2大会連続でキャプテンを務めた高いリーダーシップを持つ選手。現代サッカーにおける重要な能力、多くのポジションを高いレベルでこなせるという点が評価される選手。
4位:岡崎慎司(FW)
日本代表歴代3位の得点を誇るFW。しかし何よりもイングランド・プレミアリーグを制覇したという実績が彼の評価を決定的なものにしている。闘志を前面に出したプレースタイルが見る者を魅了する。
3位:長友佑都(DF)
イタリアの名門インテルで8シーズンの長きに亘りプレーした無尽蔵のスタミナを持つサイドバック。小柄な身体ながら1対1にも強く、また積極的なオーバーラップで攻撃面でもチームに貢献する。
2位:香川真司(MF)
ドイツブンデスリーガのボルシア・ドルトムントの中心選手として、ブンデスリーガ優勝の立役者となった選手。密集でのトラップの上手さと卓越したゴール技術は、あのマンチェスターUの名将アレックス・ファーガソンすら魅了した。
1位:中田英寿(MF)
日本人選手が世界の頂点でも戦えることを証明した初めての選手。技術、フィジカル、スピード、メンタル、全てが高いレベルにあり、当時世界最高のリーグだったイタリア・セリエAでも全く臆することなくプレーした。ローマ移籍後はセリエA優勝も成し遂げ、その優勝を手繰り寄せたミドルシュートは今でも語り草になっている。